SapporoDramatics2008
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中学生の演劇・全道大会の開催に向けて

  中学校では、多くの部活動において、全道大会、そして全国大会への道が開かれています。しかし、北海道には中学校演劇の全道組織がないため、「演劇部」にはその道が閉ざされているのです。
  何ゆえ演劇に取り組んでいる北海道の中学生には、その道が用意されていないのか、何とかその道を探ることはできないのか、私たち演劇の指導にあたってきた者が、長年にわたって思い続けたことでした。
  彼らが進学する高等学校の演劇部には、全道、そして全国への道が開かれており、国立劇場で上演できることが生徒たちの大きな目標となり、励みになっています。しかも、北海道の高校演劇は、過去の全国大会で最優秀賞を何度も受賞するなど、輝かしい歴史を誇っています。その高校演劇に有能な人材を送り出している全道各地の中学校の現場で、情熱を持って演劇に取り組み、舞台の感動を共有している子どもたちと教師がいるのです。
  そうした思いを胸に、全道の中学校演劇部顧問有志が連絡を取り始めたのがちょうど10年前のことでした。いつの日か、全道各地の子どもたちが、同じ舞台の上で手をつなぎ、交流する場を実現したい、そんな願いを強くしてきた10年でした。
  交流とは心を通わせることです。心を通わせるには、自らを表現することが必要です。演劇は、自らを表現することに始まり、そして他者と関わり、さらには交流へと広がっていきます。感受性豊かな彼らが、演劇により「自らを表現する」ことを通して、他者との関わりの中に踏み込んでいく……このことは、今の時代状況の中で、私たち大人を含め、極めて重要な示唆を与えてくれるものでもあります。
  一方、北海道というこの大地の広さは、「関わり合う」という意味では、物理的な多くの困難を伴います。しかし、逆に、様々な魅力的な生き方をしている多くの「他者」が生まれ出ているはずです。その彼らが、演劇という共通の表現手段を通して同じ舞台に集い、手をつなぎ、関わり、交流することができたら、どんなにか素晴らしいことだろうと思うのです。
  このような中で、道内の中学校演劇部顧問有志で準備を進め、このたび「北海道中学生演劇発表札幌大会」を来年度に実現すべく実行委員会を立ち上げました。将来的には、中学校演劇の全道組織の設立と、全国大会である総合文化発表会への出場も目指していきたいと考えています。
  実行委員会を立ち上げたとはいえ、私たちはもとより非力なうえ、未だ手探り状態の感を拭えませんが、全力を尽くして実現に向け努力を傾けてまいる決意であります。
  どうか趣旨にご理解をいただき、ご賛同、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
  また、道内の各市町村教育委員会並びに各中学校におかれましては、演劇に情熱を燃やしている子どもたちが夢と目標を持って取り組んでいけるように、是非参加について前向きにご検討くださいますようお願い申し上げます。

 

 
 

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